タイトルの通り、自然観察指導員をとるとどんなメリットがあるのか?、とよく聞かれます。
他には、自然観察指導員とは?、自然観察指導員をとったあとの活動は?など。
2002年に講習会を開催した時には、聞かれることはあっても、今年ほどではなかった。
その理由に考えられるのは、
まず第一に、おこがましいが、日本自然保護協会の自然観察指導員という30年も環境教育のリーダー養成を開始したという知名度だからと思います。
首都圏で自然観察指導員になろうと思えば、5倍の倍率とか、3年待ちとか、何度も応募しては落ちる人がいるからです。
当時も、倍率と言うほどでもありませんが、やはり、何人かは、ごめんなさいを、この大阪でもしています。
今は、環境教育について、国の法律でも定まっており(環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律(環境活動・環境教育推進法))、かなりの人が真面目に自然の関わり方について考えていると感じています。
特に今年の申込書を見て、以前にも増してより具体的に考えてくれていることは大変有り難いことです。
申込者の中には、やはり自然観察指導員をとることが、それなりのステータスになり、就職や今後の活動する上で有利になる、または、あっても損にはならないと言う従来の理由があります。
正直、主催者側としては、資格だけとって・・・にはならないで欲しいのですが、だけど、自分はと言うと、申し訳ない!今の職場に就職する際の「ネタ(=「種」にもなる)」に使っています。
中でもやはり一番多いのが、何かしらかの自然保護に携わりたいと考えている人、実際に観察会や調査など活動をしている人やこれから活動を始めたい人が、仲間の呼びかけに考えたり、今の活動の軸足を考え直すきっかけや、情報交換する場を求めたりする人たちです。
自然に目を向けたり親しむ人を増やしたいとは思っているが、それでもまだまだ実際には「指導をしなければならないのか」と真面目に考え過ぎたりして(それはそれで有り難いのです)、関わるけど遠巻きな関わり、やっぱりまだまだなど、自信がないけどと思う人のほうが、大半だと思うのです(それが普通)。
(経験や能力がいると思い)自分に見合うものなのか、また、自分も活動を持っているので、関心はあるが、この指導員をとることの意味。。。
ここからは、ある人の意見を、一部そのまま使わせて頂くのですが。
もし、これから何かしらか関わりたいと考えおり、実際、今後の活動することに見合うものが自分に得られるのか、また、まだ社会人、小さい子供がいるお母さん、お父さんなど普段の生活に追われていて、たぶん何かやるといってもまだやれないと考えている人。仲間達の様々な活動に参加だけでもしたり、職場や、ご近所さんで、こんな活動をしている人がいるよと言ってくれるだけでも、それは、自然を大事にしようとか思う人の仲間を増やす第一歩で、そちらの方が、今まで関心を持っていない人に目を向けて頂くことに繋がります。
またさらに、この講習会の受講者は(原則的に)各地の連絡会組織に入って活動・情報交換することができ、大阪では、NACS-J自然観察指導員大阪連絡会と日本自然保護協会が共催という形をとっています。
「自然観察指導員」という名前に拘らなくても、今は、いろんな活動形態もあると思います。だけど、常に自分個人のモチベーションを維持し続けることに繋がると思うのです。それは、経験や知識がなくてもこれからと思う人や、今まで何かやってきた人がさらに他の人や社会などに還元することに繋げることにもなると思います。
この自然観察指導員という名前は、これからきっかけとして始めたい人から(つまり始導員)、行政に個人的に尋ねる際にもどこの馬の骨か分からないのでは説得力がないので、その際に使って情報を引き出したり(まぁ、引き出し方にも関心するものと関心しないものもありますが・・・できれば、自慢のためや、希少種保護とか大事な場面もあるので、そんな使われ方はされたくありません)説明したりと、その人個人がどう関わるかで、かなり使えるものと思います。
また、自分は、観察会を開いていなくても、観察会をと言われれば、大阪連絡会というネットワークの中には、講師クラスの人もいるので、その人にお願いできるというメリットもあります。
とにもかくにも・・・
自然観察会は自然について詳しい人が初心者に説明をするだけのものではなく、みんなでいろんなものを見つけて「ああだ、こうだ」と語り合うのが楽しい場だと思います。
関わり方の参考となる例を言えば・・・いろんな人を集めて観察会を催そうとすれば、話題提供ができる人、精確な記録とチェックができる人の他に重要な存在として、参加者の話し相手ができる人、企画を立てることができる人、事故やトラブルに備えていろんな気配りができる人等々、いろんな役割の人が必要と思います。
自然観察に興味がある人がこの講習会を通して自然保護のあり方や自然観察のいろいろな親しみ方を学び、一番重要なことは自然観察に興味のある人との仲間作りの機会を得るということが大きな利点と思うのです。そんな非常に興味深い仲間が、この大阪連絡会では、個人的であったり、他の会としての参加であったりとしても、同じ自然観察指導員の仲間として非常に意義は高いと思うのです。
そんな関わりで、まずは、参加してみること、第一歩を踏み出したいという方の講習会参加をお待ちしています。
というわけで、今年は宣伝が十分ではないので、定員に余裕がある状態です。
受講お待ちしています!!