ということで、前回からの続きで
品川夢さん橋のご報告です。
川野さんから、ライブ感あふれるご報告が届いておりますので
どうぞ!!
(%青点%)
川野です。ご報告が遅れましたが、
この8、9日の連休で品川夢さん橋という19回目の大イベントに
参加して青森ブースを出店してきた様子をお知らせいたしますね。
この出店は、(株)商店街ネットークの事業で、東京の商店街と
地方の特産物を繋げようというマッチング事業です。今年、私は
この(株)商店街ネットークの委員に選ばれているので、そちらの
方の関係で、出店することになりました。
やっぱり長くなってしまいましたので、時間のない人はとばしてね。
読んでくださる方は、覚悟して読んでね。(笑)
10万人が集まるという大イベントで、
初めてのブース出店にも関わらず、太っ腹の仕入れ量で、初日の
夜は泣きそうでした。夜中に目が覚めて、明け方まで眠れない
時間を過ごして、ついに2日目の朝を迎えてしまいました。
実は初日、16箱も頼んだリンゴが3箱しか売れず、あと13箱も
残ってしまったので、人生度胸だけで生きている私もさすがに
落ち込んで、弱気になってしまっていました。
ジュースも、こんなに注文しちゃって・・・・状態でしたし、
サメも1/3も減っていませんでしたし、オコッペイモだって、
箱に一杯入っているし、もう、どのくらいの赤字を覚悟しないと
いけないのだろうと思うと、目の前が真っ暗でした。
それで、夜、仕入れた農家さんにお願いをして、残ったら返品させて
くださいと交渉して、OKをもらいました。
2日目の朝、売れないりんごは返品するので、むやみに箱を開けなく
てもいいと話したら、
早稲田商店街の久保里砂子さんが、怒りました。
「川野さん! 売る前から売れなかったら返品すると言っていたら
絶対に売れません。最初から全部完売する気になって、絶対に売り切る
というつもりで売らないとダメですよ! 今日は、私が全部売ります!」
と言いました。すんごい、気迫でした。
それもそのはず。
もっと売れるから追加オーダーをした方がいいですよとアドバイスを
くれたのが久保さんで、仕入れの量を当初の倍にしたのです。
だから、久保さんだって、責任上、何がなんでも売らないといけない
状況になってしまったんですね。
なので、すごい執念のような思いで立ち向かったと言っても大げさで
なかったかもしれません。(笑)
そのくらいの覚悟が、ありありと見えていました。優しげなにこにこ
したお顔で、どこにこんな根性があるんだろうと思いました。
初日は、私を含めて、ボランティアスタッフの人も、段取りに慣れる
まで必死でしたが、お昼を交代で食べる余裕はありました。
でも、2日目は、そんな訳で、
昼も食べずに、絶対売り切る!と、必死にみんなが売っている気迫が
伝わってくるので、本当に絶対に売るんだ、売れるんだ、
絶対にみんなで売り切るぞ〜と思って売りまくりました。
私たちは、リンゴだけじゃなくて、じゃがいももジュースも、サメも、
全〜部、何がなんでも売るぞ〜! という決意で全員売っていましたから、
本当に、それはそれは、もうやる気満々ですごいことになっていました。
その結果、
あんな状況で初日を終えたのに、2日目の閉会間際で
リンゴ16箱(700個) 完売
ジュース12本×15箱=180本完売
さめ200袋 完売
オコッペいも 35kg 完売
リンゴジャム 12個 完売
&
いか 800パイ 完売
以上を、売り切りました。
本当に、正直、奇跡が起きたと思いました。
キープラネットの会員さんや、
青森県出身の東京の若者が、ミクシーで手伝いに行こうぜ!と
呼びかけてくれて、みんなボランティアで手をあげてきてくれた人たち
ばかりでした。
久保さん以外は、みんな私と同じで、初めての体験の人ばかりです。
もう、本当につくづくみんなのおかげだと思いました。
久保さんの執念のおかげだと思いました。
オコッペいもを担当していた子たちが、2日目の午後になって
やっと、
「いもが完売しました〜!」と叫んだときには、思わずみんなで
「やったー!」と拍手しました。すっごく嬉しかったです。
おいもを担当していた人は、静岡出身の若い男性で、たまたま偶然、
1週間前にキープラネットのサイトをみていて、いずれ自分も静岡
に戻って地域のために働きたいと思っているので、何かボラン
ティアで出来ることがありましたらやらせてくださいと、向こうから
とびこんで来たサラリーマンなのでした。
会ってみて使えそうなら、品川のイベントでボランティアできて
もらおうと思っていたので、無事面接にパスして(笑)
来てくれて、しっかりと非日常を楽しんで、またよんでくださいと
言って帰っていきました。
みんなには、本当にありがたくてありがたくて、帰りには、1人1人
抱きしめたいと思いました。初日に手伝いにきてくれた成田の押尾さん
も心配して、途中で電話がかかってくるくらいでした。
今回は、どこにも負けない高級なりんごを自信満々でもって
きたのですが、近所に山形のブースがあって、あちらは庶民的な
安いりんごばかりたくさん並べているので、とぶように売れるのです。
いくら他には無いと言っても、お祭りにくる人たちに高級なりんごは
売れないということを今更のように知りました。
なので、私たちは最後は、売り方を教えてもらって1個250円の
りんごを、5個1000円〜、5個1000円〜と叫んで、好きな種類を
自由に選んでもらって、お得感を出してがんがん売りました。
19年も開催しつづけてきた綱島さんという方が、前日から泣き言を
言って困っている私を見かねて、マイクで「青森のリンゴだよ〜、
残って返すのは気の毒でしょ、あと10人、あと5人、あと3人
だよ! 5個で1000円、もうこんな高いりんごをこんなに安くは
二度と買えないよ〜」とマイクで叫んでくれて、たくさん人が
買いに来てくれました。
売り方一つで、本当に売れ行きがまったく違うんですね。
本当は、もっとたくさん学んだことはあるのですが、物販だけで
なくてサービス業にも同じことが言えるな〜と思ったこともたくさん
ありました。
私だけ学んでももったいないので、みなさんにも綱島さんのお話を
聞かせる機会を作りますね。
お金では動かない“商人”としての心意気、ものの考え方、売り方、
見せ方、などなど、私などは、何か、忘れていたものを思い出すような
感覚になりました。
ちょっと時間がかかるかもしれませんが、楽しみにしていてくださいね。
ということで、
物を売るときの気迫って、すごい大事なんだと、あらためて
久保さんの執念から学ばせてもらいました。久保さん、ありがとう。
そして、それがまわりに伝播していって、一つの同じ目的に向かって、
みんなが力を出してこそ成功するということを、またしても味わった
イベントとなりました。
7つの壁のときのシンポジウムも、打ち上げをやればよかったなと
今更のように、思い出したりしていますが、大変なイベントであれば
あるほど、成功してよかったね!っていう、余韻をみんなで共有する
ことって大切ですね。
来年の10周年では、みなさんのお力を借りて、またこの感動を味わい
たいと思います。みなさん、よろしくお願いいたします。
そして、今回お手伝いくださったみなさん、本当にありがとうございました!
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★マッチング事業の事務局長
久保里砂子さん (早稲田商店街事務局長)(キープラネットメンバー)
★今回のボランティアスタッフ
須藤公貴さん (青森応援隊・若者代表)
成田君 (青森応援隊・須藤さんのお友達)
白戸啓子さん (青森応援隊・野菜の食卓・料理教室・埼玉在住)
久保田泰世さん (青森応援隊・須藤さんのお友達)
蝦名祥征さん (青森応援隊・須藤さんのお友達)
平井伸幸さん (静岡出身・ボランティア志願)
倉本正子さん (キープラネットメンバー)
押尾真佐季さん(キープラネットメンバー)
永田圭子さん (キープラネットメンバー)
渡部恵美さん (キープラネットメンバー)
内田ふみ子さん(キープラネットメンバー)
大橋久子さん (キープラネットメンバー)
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