授業参観で〜こどもの成長は個人差があります。

友人のお母さんに 聞いた話です。

新1年生になった〇ちゃん。1学期の授業参観のとき・・
多勢のお母さん方が見守る中、一人づつ前に出て 発表をすることになっていました。

みんな緊張しながらも 発表をしていって、ついに〇ちゃんの番になりました。
〇ちゃんは、前に出ました。お母さんも見つめています。

「 ・・・ 」 ( 〇チャンは・・その時 何も 言いませんでした。)

あなたが、〇ちゃんのお母さんだとしたら、後で〇ちゃんに何と声をかけますか?

他のお子さんは 皆発表しましたが、ただ一人 〇ちゃんは 黙っていました。

人と比べてしまうと、ほめてあげたくても 言葉が見つかりにくいですね。
〇ちゃんのお母さんは こう言いました。

「〇ちゃん、みんなの前に立てたね。」 と笑顔で ほめてあげました。

お母さんは、ちゃんと〇ちゃんを見ていました。
そして お母さんは担任の先生に こう言ったそうです。

「うちの子は、とても慎重なところがあって、初めての学校という環境や 新しい友達、それから先生に馴染んでいくのに 少し時間がかかるタイプなんです。
だから、先生。もう少し うちの子を見守っていただけませんか?」

夏休みが過ぎました。2学期に もう1度 発表の授業参観がありました。

そこで 〇ちゃんは ちゃ〜んと発表ができました。
「うちの子ね、2学期は 発表できたのよー。」 とお母さんの嬉しそうな笑顔。

こどもは 早さは違っても 自分の中に伸びる力を持っています。
あせらないで、比べないで 見守っていきませんか?

〇ちゃんのお母さんの言葉は、見たままの事実を伝えた承認の言葉です。
いつも こどもをよく見ているから 言える言葉だなって 思います。