こどもが自分で考える時間をもつこと〜幼稚園で

きのうのこどもを見守る話から、もう1つ 思い出したことがあります。
それは、うちの末娘が幼稚園だった時のこと・・。

うちの子は12月生まれで 運動もそれほど得意なほうでは ありません。
いつも 2人の仲良しな友達がいて、3人で遊んでいました。

ある日、大阪から ばりばりの大阪弁の、すごい元気な女の子が転校して来ました。
大阪弁の早さもそうですが、その動き・テンポの早いこと!
「みんな、行こうっ!!」と風の様に 走っていきます。
その子が、この3人組の中に 入ってきました。

始めは 何とか 遊んでいたのですが、やがて・・・
末娘は その早さに ついていけなくなったのか、ある時

「見てる・・・。」 そう言って、ただ走っていく3人を眺めているだけになりました。
その状態は 長く続きました。

お友達のお母さんからは
「Oちゃん、あんなに元気だったのに、どうしたの?」と 皆が心配して
声をかけてくれました。
娘は にこっとするだけで、何も言いません。
私も 声はかけましたが、でも どうすればいいかも わからずに 見守っている日々が 続きました。

随分 日が過ぎました。
ある日 幼稚園にお迎えに行くと、ジャングルジムで友達3人とうちの娘が一緒に
遊んでいました。
びっくりしながら、行ってみると お母さんごっこを しています。

大阪からの女の子が、お母さん役。
仲良しだった娘の友達2人は お姉さん役。
そして わが娘は・・・何と 犬の役。

「わんわん。」と言って、お母さんに可愛がって もらっていました。
「ほら、こっちおいで。」「わんわん。」
それが、うまく仲間に入るために 娘が自分で考えたアイデアだったのでしょう。きっと。
そして、この日から 4人は 仲良く遊ぶように なったのです。

この時に私が感じたことは (※コーチングは 知らない時です)
(あ〜よかった。
こどもも、自分でちゃんと 考えていたんだな〜。すごいな。) と。

そして、心の底では・・
(なんで、犬なの?妹役だって あるのに・・・) おかしいでしょ。母の気持ち。(笑)

先に手を出して 親がいろいろ やってあげたり、教えてあげることは 簡単です。
でも こどもが 自分で考えて やってみた時こそ、 こどもの自立の芽は 伸びるんだな〜と思います。

その気持ちを大切にして、自分で考えてやろうとする事を 見守って 待ってあげたり、
「あなたは、どうしたいの?」「どうしたら いいかしら?」と 考える質問をしてみませんか?