六ヶ所村に行ってきました。(会員さんからの報告)

今年4月、核燃料再処理工場の試運転が始まり、その危険性とわたしたちの豊かさの感覚が、今、問われています。

青森県六ヶ所村を訪問するツアーが10月始めに、ナマクラのとも縁の深いスロービジネススクールの有志主催で行われました。それに参加された、会員の岩崎さんからの報告を紹介します。

———————————————————-

ナマクラ会員の岩崎瑛子です。
10月7日から9日まで六ヶ所村の花とハーブの里にで滞在させて頂きました。その報告と考えたことを簡単ですが報告させて頂きます。

はじめの二日間は台風に伴う大雨で、辿り着くのが大変だった方達もいらっしゃいましたが、再処理工場の入口や核廃棄物が運ばれてくる港、処理工場を運営する日本原燃のPR館の見学、また最終日にはきれいに晴れた空の下、来年のチューリップ祭りに向けたチューリップの球根植えのお手伝いをすることができて、とても有意義な3日間を過ごすことができました。
ツアーの企画や連絡、送迎などして頂いた方々、大人数を受け入れて下さった菊川さんをはじめ六ヶ所村の方々にとても感謝しています。

原発や核処理等の問題については勉強不足のことも多く、六ヶ所村の問題についてもほんの一部を見せて頂いただけかもしれませんが、実際に六ヶ所村に暮らしている菊川さんや福澤さんの、この問題に対する考えを直接お聞きすることができてとてもよかったと思っています。お二人ともいつも笑顔で穏やかで温かく接して頂きましたが、処理施設に対する疑問や懸念(反対、と言っていいのかわかりませんが)、また六ヶ所村の自然や暮らしを大切に思う気持ちは強く伝わってきました。

魚介類や、花とハーブの里で作られた野菜や、本当にたくさんのおいしい自然の恵みを頂いて、福澤さんが「こうやっておいしいものを食べてそれだけで満足だと思う気持ちから、核の問題は解決していけると気づく。そう気づいて、そこからどうしていくかが課題」というようなことを言っていて、私もそう感じました。そこからどうするかの課題をそれからずっと考えていますが、まずは周りの人たちに伝えること、公の場に向けて意見を表明すること、また六ヶ所村のスローカフェ作りのお手伝いなどできることからやっていければと思います。

最後になってしまいましたが、今回のツアーで(参加者約20名??)様々なバックグラウンドを持つたくさんの人たちに出会えて、みんなそれぞれに強い思いや、中にはこれからの取り組んでいくアイディアを持った人たちもいて、たくさんのエネルギーをもらいました。

初めて訪れた六ヶ所村は、豊かな海に囲まれた広大な土地と、遮るもののない大きな空が印象的でした。風が強く、きっと冬は雪が多くて厳しいのかなと想像しましたが、豊かな自然と食べものと、菊川さんや福澤さんや牛たちのいる温かくて素敵な場所でしたので、みなさまもぜひ訪ねてみて下さい。

———————————————————-