伝えにくい事を さりげなく言葉にして伝える事〜

時々、お母さんから こんな話を 聞くことがあります。

「私はなるべく こどもに怒らないようにと思って 少しくらいのことは 大目に見ているのに、お父さんが しつけとばかりに 厳しく言い過ぎるから困っています。」

その時、お父さん(すべてのお父さんでは ありません)は
目の前のこどもの行動や 言った言葉に 対処しています。
その時 たぶん お父さんが気がついていないのが、大切なこどもの気持ちです。

こどもの行動や 言葉の奥には こどもの気持ちがあります。
それを察してあげて、その気持ちに寄り添って 励ましていく気持ちの大切さを
お父さんにも 伝えたい・・・でも、そんな事を ま正面から言っても お父さんには 受け付けてもらえない、言っても無理、そんなお母さんの声が聞こえてきます。

そこで、あるお母さんは こんな方法をとって みました。

お父さんは厳しいので こどもは甘えられません。
父子がお風呂に一緒に入った時に、こどもが もたもたしているので、
お父さんは 待てずに
「何やってるんだー。」と怒って 自分のペースに持っていこうとしました。

そこで お母さんは こう言いました。

「〇ちゃん、出ておいでー。けなされるばかりだから 大変だー。」と
こどもに向かって、でもさりげなく お父さんも 聞こえるところで 言いました。

こどもの気持ちを 代弁したのです。
すると お父さんは、はっと気がついて
「あっ、ゆっくりでいいから・・。」 と急に態度が 変わったそうです。

それから 今度は ゆっくりペースを合わせようとして、いろいろな場面で 合わせる努力をするように なったそうです。
そして、
「〇ちゃんは、たいしたもんだ。頭洗うのに、じっとしてろって言ったら、ちゃんと じっとしていたぞー。」と
ほめてくれたそうです。(今まではない事だったそうですよ。)

お父さんは 気がついたのでしょう。 こどもをけなしていた自分の言葉に。
そのきっかけは、お母さんの 一言でした。

お母さんは、言いたい事が言えずに 縮こまってしまうのを、助け船をだそうという気持ちだったそうです。

面と向かってではなくて、さりげなく 伝える・・・そんな事も できそうです。
「こどもの未来」のために こどものペースに寄り添っていく気持ちを 大切になさって くださいね。