買い物が世界を変える〜フェアトレードのススメ

先日、丸の内さえずり館にフェアトレードカンパニーの小野倫子氏をお迎えして、今年最後の聚会(しゅうかい)を開催しました。

小野氏が『貿易を通じたパートナーシップ』と呼ぶフェアトレードは、ヨーロッパの教会組織で始まったため、チャリティーの意味合いも強いそうです。
従って、品質やデザインが多少悪くても、フェアトレード製品ということで買われるようですが、品質やデザインに厳しい日本の消費者が相手では、そうはいきません。
フェアトレードカンパニーが取扱う衣類や雑貨は、日本の消費者を意識してデザインを施しているとのこと。
また、フェアトレードというと、バナナやコーヒー豆など、食料品の流通がよく知られていますが、フェアトレードカンパニーでは衣類を中心に商品展開をしています。
これは、食料品よりも衣類の方が、より多くの人々が生産に関わることができるからだそうです。

聚会では、フェアトレードと自然素材の関わりに焦点を当て、フェアトレード製品の厳しい基準が環境面にも適用されている話を伺いました。
生産者にとって、持続的な生産を維持するためには、土地や水や森といった自然環境が健全でなければなりません。
コットンや麻、ジュートなど、原材料となる植物への化学処理や農薬の使用を避けることはまた、そこで働く人々や地域への環境問題を回避することにもなります。

つまり、私たち消費者が、フェアトレード製品を選ぶことは、環境への負荷を減らすことにもなるのです。

聚会の参加者に、クリスマスにフェアトレード製品のプレゼント交換を計画中という方がいました。こんなアイディアもステキですね。