こんにちは。
渡辺由美子@有限会社WAFFLE@キープラ社会貢献事業部です。

昨日、家で仕事をしていたら、携帯に電話が来たので出てみると
「関西テレビの○○と申しますが、キープラネットの川野さんから連絡先を聞きまして」
ということでした。

何でも12月下旬に「いじめ」に関する番組を作る予定で
情報を探していたら
私がブログに書いた
「いじめたことの60%は成人になって有罪判決を受けている」
という部分に興味を引かれたそうです。

私も気になって、本を引っ張りだしていきて調べました。

本のタイトルは
「いじめ こうすれば防げる ノルウェーにおける成功例」
ダン・オルウェーズ著 
松井貞夫・角山剛・都築幸恵訳
(川島書店 1995年)

内容はノルウェーのいじめ撲滅プロジェクトについてなんですが
ノルウェー文部省の肝いりで行われたそうで、そもそものきっかけは
ノルウェー北部の3人の小・中学生が仲間からのひどいいじめにあって
自殺したことに端を発しているそうです。

日本の今のほうが自殺してる子、多いですよね。

何がすごいって、その規模。
調査の母数が13万人!予算のかけ方が全然違う。

私が注目したのは、
いじめられた子、いじめた子の追跡調査。

驚いたのはいじめたほうの子。
本から抜粋します。

「小学6年生〜中学3年生当時いじめっ子としての特徴を持っていた少年の約60%は、24歳までに少なくとも一つの有罪判決を受けていた。さらに劇的なことは、いじめっ子の35〜40%は24歳までに3つ以上の有罪判決を受けていたが、小学6年生〜中学3年生でいじめもせず、いじめられてもいなかった対象群の少年で3つ以上の有罪判決を受けたものは10%に過ぎなかった」

あくまでノルウェーの例ですが。
だから将来犯罪者にならないように、いじめっ子のほうをケアしなければというのです。

この「いじめ撲滅キャンペーン」でノルウェーで2年間にいじめが半減し、生徒の非行も大幅に減ったそうです。

もうひとつ大切な部分を抜粋。

「わが国(日本)ではいじめが問題になるたびに、いじめが人権に関わる重大問題であることを生徒によく教え、カウンセリングなどを通していじめの両当事者の心情をよく理解することの必要性が強調される。しかし著書(ダン・オルウェーズ)は、いじめを防止するためには、何よりもまず、教師、親の側における高い問題意識と防止への真剣な取組み、および「いじめは絶対に許さない」という強いメッセージを一貫して送りつづけ、かつそれを実践することが重要」

同感です。
今のこどもは「強い大人」を求めているんだと思います。

がんばりましょう!