自分で答えを決める。自分のことを表現する。

中平です。二つの作品を紹介します。木漏れ日の中へ手を伸ばす「てっぺんへ!」。もうすぐで目標に到達するという自分のイメージを表現しています。もう一つは、「初めてのピアノ」。初めてピアノに触れたとき、とてもいい音がしました。音は絵の通り妖精が踊っているように感じられたそうです。
この二作品は、一年生が「ルネサンス2006」という大題材の最後に制作したものです。以前、この大単元の様子は、最後の晩餐のなりきり写真や、モナリザでマネリザという題材で人物画を書いたことで紹介してきました。これらの絵は、その今までの学習を生かして「今の自分に影響や衝撃を与えたルネサンス的出来事を絵にしよう」という課題のもと、制作されました。

表現とは、自分を表現すること。しかし、自分を表現することが一番難しいです。この題材では、上手に書けるということよりも、いかに自分しか経験していない出来事をもとに、自分でテーマ=答えを見つけるかが学習の中心となります。1学年でのこの絵画学習で、実は3年間に学ぶべき核心に触れているのです。この後の題材や学習は、形を変えて同じ内容が繰り返されるのです。