しおがま・まちのアートさがし file10「山守湯治百年計画海山二図 海図」

もうひとつ、鳴子つながりで、壱番館の「とっとちゃんハウス」には私の描いた「海図」が展示されています。私が塩竈でアートをやるきっかけになったもので、これからの目標のようなものでもあります。以下、キャプションを引用。

塩竈と東鳴子とは、新たなまちづくりを模索する中で交流を始めました。本作はこの両地域が結びつき、お互いに支え合いながら発展していく「ご縁」のようなものを、アートの力で目に見えるかたちにしたいと制作いたしました。
東鳴子では「山守湯治」と称し、山の手入れを行う活動を行っています。これは山を大切にすることが、温泉をはじめ、豊かな山の幸を守ることになるという発想からです。目をさらに転じれば、これは下流域である海の幸を守ることにもつながり、まさに塩竈では、その豊かな海の幸を大切にしながら、まちづくりを行っています。
こうして“海の幸は山のこどもを育て”、“山の幸は海のこどもを育て”、山と海とはそうしてつながっている——それぞれの地域が持つ良さを活かしながら、お互いを補い合い、支え合い、末永く仲良くしていこうという気持ちを込めて、「海図」を塩竈へ、「山図」を東鳴子へと贈ります。

(コメント:門脇篤