大漁旗がツリーになった日(4)

(つづき)
大漁旗ツリー設置の後は、壁面の魚網イルミネーションの制作です。これは昨年もやったもので、三角形に編んだ魚網に3600個の電球がつけられるというもの。
魚網はうすいグリーンで、網の模様があたかも波のようです。とても美しく、まさにまちのアートと言うべきでしょう。
またこれをモチーフにした現代アート作品をつくれないかと思います。

大漁旗ツリーがちょうど屋根になっている下で電飾をつけるメンバー。作業も大詰めです。

大漁旗ツリー、魚網イルミネーションとも完成し、5時半の点灯式までしばし休憩。
ここで魚網の小泉さんから「舷灯」を使わないかとのお話が。舷灯は、船が海上でエンジン停止などに見舞われ、停電してしまったおりに使われる灯油ランプで、かなりエレクトリックな赤い光を放つ、しかしほとんど骨とう品といってもいいような風格をもったライトです。もうどこでも使われていないとか。
これを特別に点灯式にお借りすることになりました。

仲卸市場近くにある小泉さんの工場も見学させていただきました。写真は工場の2階。晴れた日には日ざしの差し込む明るい場所で、とっても広くて気持ちがいい工場です。

舷灯をもってくるくる広場へ戻ってみると、一日中曇り空だった空に晴れ間が見え、夕日が明るく差し込んできました。壁面にうつる大漁旗の影も幻想的です。
点灯式まであと1時間。本町商店街の夕暮れ時はゆっくりと過ぎていきます(つづく)。

(コメント:門脇篤