「とがびレポート」最後は私・門脇の出展作です。
私は戸倉上山田の夏の風物詩「温泉まつり」をテーマに作品を制作しました。「温泉まつり」はいわば戸倉上山田温泉が一年で一番輝く日であり、そのハイライトが花火大会ということで、それらを毛糸を使ったパフォーマンス型のインスタレーションで表現することにしました。
キッズ学芸員が花火の音を録音しに行ってくれ、それを全校放送で流し、一日目は第二美術室で「オープニング・フォールズ」と題した毛糸の落下を、二日目は中庭で「グランド・フォールズ」と題した毛糸の落下を行いました。
今回とがびは二日間の準備期間があったのですが、私は別の場所での展示があり、準備二日目に長野入りすることに。しかしキッズ学芸員のみなさん、準備日一日目にしっかり準備をしていてくれたおかげで本当にスムーズに準備完了しました。
特に第二美術室の「オープニング・フォールズ」の設置はハタちゃんを中心に、キッズ学芸員が立案した方法で設置。本当にわきあいあいと楽しく初日を迎えました。
「オープニング・フォールズ」は天井からたらした白い毛糸に三色の光をあてるもので、三色の光の前に立つと、影も三色になります。また、三色が重なったところは白くなり、花火という光の芸術を静的に分解したようなかたちになっています。
また、「グランド・フォールズ」は3つのバスケットからくす玉状に毛糸を降らせるもので、落下の一瞬は花火のもつ時間を表現したものです。
準備日を入れて4日間、キッズ学芸員のみなさんは本当によくがんばりました。私もいっしょにたいへん楽しく制作することができ、何よりの思い出となりました。
来年またとがびがあっても、今度はキッズ学芸員じゃないんだねとか話しているすきに写真のような状態に。
これからどう成長していくのか本当に楽しみなみなさんでした。
(コメント:門脇篤)