先日『セクシュアル・ハラスメント』の被害を中心に書きましたので、
今日は教育現場でセクハラが潜在する原因についてまとめます。
■■隠蔽されるセクハラ■■
加害者の多くは信望も厚く力量が高い
教育現場でのセクシュアル・ハラスメントの事例を調べてみると、
加害者である教員は、生徒・教師・保護者からの信望が厚く、
授業スキルも高く教育者としての力量も買われている人が多いのです。
そのため、
①被害者が被害を公にするのを躊躇します。
②勇気を振り絞って相談しても、被害者の訴えを信じてもらえないということが起こります。
関係者の被害もみ消し
被害者が、誰かに被害をせっかく打ち明けても、
加害者の方が信望が厚かったり、加害者の社会的地位が高い場合は、
相談を受けた人が、被害者からの訴えを信じられないことがあります。
また、被害者が混乱していて説明に矛盾が生じると、被害者の話を信じず、
加害者側の話の方を信じてしまうということもあります。
被害者の訴えを信じても、加害者からの報復を恐れるあまり、被害者からの訴えそのものを
なかったことにすることもあります。
■■被害者に起こる問題■■
愛情と刷り返られている
加害者から被害者へ愛情の表現として性的な行為を行われるため、
被害が愛情と刷り返られ、被害者が被害を受けているという認識がない場合があります。
加害者から口止めされている
加害者から口止めされているか、写真やビデオを撮影されて「しゃべったらばらまくぞ」と
脅迫されていることがあります。
被害者が自分が悪いと思っている
加害者から罰として加害行為を行われた場合は、
被害者が自分が悪いと思ってしまい、被害の認識があるにもかかわらず、
打ち明けられないことがあります。
家族・友人が勧める「泣き寝入り」
被害者が被害を打ち明けた身近な人から「公にするとこんなに大変」という
聞きかじりや噂話などの正確じゃない情報やその人の個人的感情から
「泣き寝入り」を勧められることは少なくありません。
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加害者がどんなに信望の厚い人であれ、社会的地位の高い人であれ、
行為をされた人が「不快」だと思う性的な行為は、セクシュアル・ハラスメントになります。
被害を受けた人は、相手がどんな人であっても、抗議してもいいのですし、
これ以上被害を受けないための手立てをしてもらうことは当たり前のことです。
そして、理解してくれる人は必ずいますから、どうぞあきらめないで。