旅先で、説得と納得の会話〜その1

お正月の旅行中のことです。
※写真は 箱根芦ノ湖、後ろに富士山がすっぽり 雲に覆われています。

対照的な印象で 心に残っているのが、タクシーの運転手さんと 
バスガイドさんの 言葉の伝え方の違いでした。

タクシーの運転手さんは、60代ほどの元気のいい男性でした。
美術館に向かう途中、箱根駅伝のコースになっている道の解説を 自慢げに話してくれました。
聞き手が、助手席にいた息子で
「へぇー、そうなんですかー。この坂道、ほんとすごい!ですね〜。」
と共感しながら聞いて 1つ1つ言葉を返していたので、どんどん 話が弾んでいました。 
主役は 運転手さん、の感じです。

後ろの席で話を聞いていた娘は、こっそり私に
「お兄ちゃん、話がうまいね。」 と。
とても丁寧に話を聞いているように 私も感じました。

そして、降りる頃になると、運転手さんは 時間単位でタクシーを借り上げると お得だなので、是非 という話を始めました。

その時は、言葉で強く押されている感じがあり、そうすると 逆にこちらは 引いてしまうんですね。
何か、一方的に押されてるようで、運転手さん自身のために 言っているようにも伝わってきました。
それで、せっかくでしたが お断りして バスを利用することにしました。

こちらが 何を望んでいるか、どんなコースを考えているのか、何も聞かずに 自分の言いたい事だけを 言ったことも 気持ちが離れることになりました。

会話の中では、強く押しすぎることは 聞き手にとって、押し付けに 聞こえてしまう場合も よくあるかと思います。
そうすると (素直に)「そうしよう」の逆で 気持ち的に逃げたくなってしまうんですね。
説得は、自分の内側からは やる気に なれません。

コーチングの会話の場合には、相手の思いを始めによく 聞いて(ここが大事です)から、
「こんな事も できますよ。でも、それをやる、やらないは あなた自身で どうぞ自由に決めてくださいね。」
そんな気持ちで 伝えます。 提案のスキルです。

伝え方で、伝わり方も 随分違ってきます。
子育ての中では、いかがでしょうか?

その反対に とてもいい印象を持ったのが バスガイドさんです。
 その2に続きます。