NHK課外授業〜ようこそ先輩「何も無いところから 始めよう」

今日の先生は 
何もないところからはじめ、何もないからこその幸せを感じようというのが医師・中村哲さんの授業。

アフガニスタンの山岳地帯で 医師として活躍していた 中村さんが、始めに 何もないこの土地で 手術に使った道具として 取り出したのは・・
のこぎり、やすり、かんな、ラジオペンチなど・・・大工道具そのもの、私も娘も 思わず顔を 見合わせました。
「これだけ あれば、大丈夫です。」と。
教室で 枕を使って、釣り針を使って 縫い合わせる所を やって見せました。

アフガニスタンで、一番多いのが 餓死。
「どうして、人は 食べないと死んでしまうと 思いますか?」 こども達に問いかけます。
お腹がすくと 人は飲み水を求めて 川の水でも 何でも飲もうとします。
その中には 細菌も混ざっていて 下痢をして、それから 脱水症状になり、死に至るとの説明が ありました。

そこで 中村さんは むかしは飢きんもあった福岡県古賀の人々が、どのように、何もないところから水を確保していたのかを知ろうと提案し みんなで調査しました。
次に 実際に 竹を切って割るところから 始め、大変な作業でしたが、 クラス全員で協力をして、水田まで 水路を作って 水を引く体験を しました。
田んぼに 水が流れた時、みんな いっぱいの笑顔でした。

いろいろな事を 私は 感じました。
何でもやれない事はない、ということ。力を合わせることの素晴らしさと 自分で作り出す事の喜び。
それから、何気なく使っている 水の大切さ。
そこには 本当に昔の多くの人の 汗と涙の尽力があって、感謝の気持ちが 広がりました。

子育てをしていると、私達は、「私は こどものために こんなにやってあげているのに・・」という気持ちに なる時が あります。
でも、よく 考えてみました。
自分が人のために やってあげている事よりも、 やってもらっている事が どれだけ たくさんあるかを。
水を飲める事、野菜を食べられること、すべて 他の人の力が あります。
みんなのおかげで、今の自分が あるんだな、そう 思います。
そんなふうに 考えると、子どもに対しても こんなにやってあげているなんて、とても 言えない気持ちに なります。
こどもが すくすく育つこと それだけで 感謝です。 謙虚な気持ちになって 笑顔で こどもと向き合って いきたいと 思いました。
あなたは いかがですか?

この番組の再放送が 見られます。お子さんと一緒に 是非ごらんください。
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