中平です。いよいよ明日から学校が始まります。そういうわけで、私が考えている今後の夢を発表いたします。まだ荒削りですが・・・。
まずは、選択美術で行っている暗闇美術館です。「五感でアート」という講座での学習の発表会として、放課後の校舎内に作品展示をするという活動です。今後の発展形として、「暗闇博物館」というアイデアははどうでしょうか。「五感」は、美術科だけのものではなく、数学や理科、音楽、国語などすべての教科の根幹でもあると思います。ならば、選択教科の講座が「五感で国語」「五感でミュージック」「五感で数学」であっても全く構わないと思います。五感で国語って、どんなことするんでしょうか。考えただけでもわくわくしますね。すべての教科の選択が「五感シリーズ」になり、すべてまとめて発表を「暗闇博物館」で行ったら、意外な発想や面白い視点が発見できてとてもユニークななのではないでしょうか。それぞれの教科のよさも再発見できそうです。こういうことを許される学校って素敵だと思いませんか。
「とがび」「学校美術館」はどんな発展が可能でしょうか。先日、石川県の学芸員さんから、「中学校の文化祭でとがびのようなことをしたいと考えている先生がいる」という話をお聞きしました。文化祭がとがび型になったら、ものすごくすっきりしますね。例えば、戸倉上山田中学校の総合的な学習の時間はほとんどが地域をテーマに調べ学習や体験学習をし、そこで学んだことを文化祭で発表するという形をとっています。「戸倉上山田」をテーマに「地域と交流」して、「発表」する。これはまさに「とがび」の基本形と同じなのです。とがびは美術だけのために考えられたものではなく、すべての教科領域に当てはめることが可能なのです。例えばとがびで行った、塩川岳さんとキッズ学芸員による「キャッスルプロジェクト」は、地域のお城の天守閣を美術的に再現するというもので、歴史や社会科領域が中心テーマです。それを美術で美しくわかりやすく、面白く表現したのです。文化祭のすべての学習や展示を最後はアーティストが美術的に協力したりサポートしたりする。それが「とがび」で、戸上中以外の学校への発展できそうな考え方です。そして、最終的には様々な小学校中学校地域のイベントでキッズ学芸員的発想の活動が同時多発的に行われ、地域の良さを再発見する機会になっていけばいいと思います。特に私が今後重点的にやっていかなければならないことは、自分の学校以外の学校でどう実現させていくのか、ということです。それは今年計画している「Nプロジェクト」計画の核でもあります。
とがびにより、中学生がここまでできる!ということは「証明されてしまった」わけですので、その事実を生かしながら、新たな展開を模索していきたいと考えています。