スタッフのナカノです。

 ご報告が送れましたが、1月28日(日)新宿御苑インフォーメーションセンターで定例の「EARTH VISION in新宿御苑」上映会がありました。今回は昨年度の本祭で観客の皆さんの評判の高かった「黒太郎一家の10年ーナベヅルと暮らす村・八代」でした。
これに合わせて(財)日本野鳥の会の自然保護室室長・古南さんに、日本のツルのお話をしてもらいました。

 日本野鳥の会は1934年に設立された、日本における環境団体の草分けです。日本が高度経済成長に邁進していたころには、「人間より鳥の方が大事なのか」とか、「鳥好きの酔狂な人たちの集団」などと、随分ひどいことを言われた時期もありました。
そんな中で、地道にコツコツと活動され、いち早く環境教育にも取り組まれてきた、とても先見の明のある団体です。

 古南さんは入所当初レンジャーとして活躍されてきただけに、ツルのお話はとてもイキイキしていて、興味深かったです。特に私が心を打たれたのは、「用心深いツルが舞い降りる為には、どんな条件が必要か」というところです。
ただ緑を増やせば良いのではなく、ツルを動物から守る水辺が必要なこと。その湿地帯がはるか上空から見えるためには、木がうっそうとしていてもダメなことなどなど。
そして、いろいろ条件を整えた田んぼなどの中に、ツルの模型を置いて、何とかツルが立ち寄る為の環境を整える工夫をされている例などなど・・・・・・

 お話を聞いていて、私はツルになって空を飛んでる気分になりました。
はるか下界を見渡して、「つかれたなあ、どこかに下りられるところないかなあ」と、キョロキョロ。確かに、ツルにしてみたら知らない場所に下りるのって、とても恐ろしいことかもしれない。

 参加者がとても少なくて残念でした。もっともっと多くの人に聞いてもらいたかったお話でした。(写真が無くてごめんなさい。どーしても上手くはめ込む事が出来なくて・・・)