夫か妻が外国人の夫婦、30年で割合10倍・厚労省統計
厚生労働省は26日、約10年ごとの「婚姻統計」を発表した。2005年までのデータを分析した結果、この30年で夫か妻が外国人の夫婦の割合は約10 倍となったほか、妻が年上だったり、妻の姓を名乗ったりする夫婦も23倍に増加、結婚の多様化が浮き彫りになった。全体の傾向としては、高齢化などで夫婦数の自然減が続いている。
再婚も含めた結婚時の年齢は、1975年は夫が27.8歳、妻が25.2歳だったが、05年は夫31.7歳、妻29.4歳で、近年の晩婚化が裏付けられた。ただ、20代前半の若い層の結婚数は、05年6月から下げ止まっており、同省の担当者は「20代の失業率が改善し始めた時期と重なる。生活が安定しはじめたのではないか」と分析している。
75年に結婚した夫婦のうち、夫か妻が外国人のカップルは0.3%ずつで計0.6%。05年には、夫が外国人は1.2%、妻が外国人は4.6%で計 5.8%となった。妻の国籍は、10年前には25%だった中国が05年は約35%となり、2位から首位に。“嫁不足”を背景に、農村部の男性と中国人の女性が結婚するケースが増えているためとみられる。(00:57)