おとなの価値観とこどもの気持ち〜

今朝の話題で、前輪が出ないで 臨時に空港に 無事に戻った
飛行機のニュースが 流れていました。
乗客の方は さぞ 不安な思いだったでしょうと 想像していましたら・・・
「機長さんが とても 穏かに丁寧に説明を してくれたので、安心していました」
との声が 多くあって、驚きました。

特に 機長さんのあわてない 声のトーンが 信頼できたそうです。
話し方と 声のトーンで 安心もできるんですね。 
声のトーンの中に 機長さんの人柄も 感じました。
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 さて、お母さんが 日々 どんなことを大切だと 思っているかは、こどもたちの
態度や気持ちにも 自然に出てきます。

ある小学生のクラスでは、受験を目指すお子さんが 多いようで、
勉強ができる子は いつも得意げに、他の友達を 評価するような雰囲気だそう。

受験する、しないは 各家庭の中で決めることですので いいと思いますが、
1つ気になることは・・
家庭で テストの点数と成績の結果や宿題の話が 毎日の会話の中心になって
いないか、という事です。

勉強、テストの話ばかりで、親子が一喜一憂していると こどもは自然に 
それが1番大切だと 考えるように なります。

その環境の中で 育つお子さんが多いクラスは、友達を いつも評価する 雰囲気が 生まれます。 
今 クラスの友達同士のつながりが 希薄になってきています。

助け合うこととは 逆に、自分が1番じゃなきゃ 気がすまなくて、人を蹴落とすほうに
意識がいっている そんな傾向が あります。

大切な助け合いの気持ちが 年々 減ってきていることを みなさんは どう思われますか?

(塾と勉強がすべて、友だちは二の次。かかわってられないわ。)
その親の価値観、気持ちが こどもの人間性にも 影響します。

それで いいですか?
学力が高い一方で、今育てたい大切な心が 育っていかないとしたら、
大人になって困るのは そのこどもと親自身なのです。

障害のあるお子さんのクラスでは、お互い 点数の評価はしません。
まず 自分のできることを 自分でやること、
それから 自分ができたら 友達を助ける、それが 当たり前にできているそうです。
「一緒にやろうね、行こうね。」と励ましの心が あります。
お子さんは、「学校が とっても 楽しい!」と 言うそうです。

それは、親の姿勢も 同じだと聞きました。助け合う心と 励ましの気持ちで
こどもたちと 係わっています。

普通のクラスには
1年間 先生にお世話になって、「有難うございます」と感謝をする お母さんと、
「義務教育なんだから、こどもに教えて 当たり前。」そう考えるお母さんが いるようです。

もっと上を!もっと上を!と こどもに求めすぎないで
小さいことに 感謝ができる気持ちを 大人が 大切にしていきたい、と思う この頃です。