ここ数日 肌寒いですね。インフルエンザの声も 聞きました。
どうぞ お気をつけください。

ある低学年の女の子がは、ピアノの先生から
「コンクールに 出てみない?」と 声をかけられたそうです。
(やってみようかな・・)と 考え中の女の子。

もしも、他にも 習い事で忙しかったら・・
あなたが母親でしたら お子さんと 、どんな会話をしたいと 思いますか?

2つは 無理だから、やめさせる。
せっかくだが、コンクールは 上手い人ばかりで 緊張してできないと思うので、断る。
せっかくだから、やらせる。
本人の気持ちに 任せる。・・いろいろ考え方は ありますね。

こどもの成長にとって、大きな力になるのは 机の上で学ぶことよりも
自分で何かをやった体験です。
小さな体験でも 小さな達成感と 自信になります。笑顔があります。

そして 大事にしたいのは、こどもが どうしたいと思っているかです。
「〜したい!」は、自分の内側からの声。主体性です。

私でしたら、コンクールの話のあと、女の子に
「先生から その話を聞いて、どんなふうに 思ったの?」
・・・
「そうなんだ。それから?」
・・・
「そういう気持ちもあるんだね。ほかには?」
・・・
こんなふうに 気持ちをゆっくり 考えてもらう時間を もちます。
そして、だいたい 気持ちを言いつくしたら、
「それで、あなたは どうしたいと思うの?」 と 話を聞いていくでしょう。

もし、「やりたい。」と言ったら、自分が送り迎えや練習の大変さが頭に浮かんでも、
「うん、お母さんもできるだけ 応援するよ。」と言います。
それは、こどもが 自分で決めたことを 一緒に喜んで その気持ちを尊重したいから。
同時に 親として やるべき責任は 果たすことも 含みます。

もし、こどもがやりたいのに 「今回はバレエもあるし、やめとこうか。」とお母さんが 決めたとしたら
こどもが失うものは 何でしょうか?

コンクールに出場するチャンス・・リハーサルの経験、舞台に立つこと、どきどきすること、
ステージから客席を見ること、ライトを浴びる事、拍手をもらうこと、弾ききること
他の人の演奏を聞くことと見ること、先生との会話
お母さん、お父さんにかけてもらう言葉、心地よい疲れ、ほっとした気持ち
終わった後の晴れやかな気持ち、食事の美味しさ

本当にたくさんの気持ちを 味わうことが できるチャンスです。
自ら 味わった気持ちは 心に残ります。
そして、味わった気持ちの分だけ こどもは 他の人の気持ちをも 共感することが できるように 育ちます。

そして、体験は 1つ1つが 自己信頼へ、自信になっていきます。

こんな時、つい親は 「もし、大事なコンクールで 失敗でもしたら・・」と
先に 心配が頭をよぎることも あるでしょう。

でも、ちょっと 考えてみてください。
一生懸命 ピアノを弾いた 女の子を 誰が 責めるでしょう。
もし、間違いがあったとしても、お母さん、お父さんが
思いっきり 認めてあげる そんな言葉を かけてあげれば、
こどもは、満足して 笑顔になるんじゃ ないかしら・・。

チャンスは いつもは 目の前を通り過ぎます。つかむ?見送る?
何を基準にして 考えますか? 親として 何を優先しますか?

次のチャンスは、見えにくく こどもの気持ちも 変わっている可能性が あります。

ですから、チャンスの扉は 一方的に 親が 閉めてしまわないで、
ゆっくり話を聞いてみて、それから 自分の事ですから 自分で納得して
決めてほしな〜と思います。
そこには 成長と自立につながる可能性が いっぱい 見えますよ。