ミーツ・アーツ・ミーティング2007 報告その1

3月11日(日)にミーツアーツミーティング2007を開催しました。
今年のミーツアーツミーティングは、12月からはじまった5回にわたるミーツアーツオープンカレッジの締めくくりとしてのシンポジウムでした。
「人と地域を変えるアートとは」をテーマに、“アサヒアートフェスティバル(AAF)”のプロデューサー加藤種男さんと、“NPO法人淡路島アートセンター”“淡路島を耕す女”のやまぐちくにこさんを講師にお招きし、人と地域とアートの関係について大いに語っていただきました。
シンポジウムには、オープンカレッジ受講者と一般のお客さまを合わせた約70名の方が参加してくれました。松山市を中心に、愛媛県内それから四国のNPOの方などの参加もあり、地域交流の場にもなりました。

シンポジウムは2部構成で、第1部に加藤さん・やまぐちさんの各講演、第2部に参加者と共にワークショップを行いました。それぞれの様子を少しずつ紹介します。

第1部の前半は加藤さんによる「回遊するアート〜一遍、鉄斎、AAF」。
ネットワークや縁というものが様々な形で繋がっていることや、一遍、鉄斎など、アーティストとアーティストを支援する人との関係が幸せに成り立っていたその昔の日本の話や、簡単に時代を越えどんなものにも繋がっていくアートの力についてなど、なんだか目から鱗が落ちるお話が満載でとても勉強になりました。

第1部の後半はやまぐちさんと淡路島のメンバーのみなさん(5名)による「ART-SIGHTSEEING〜アートが観光をつくる〜」。
まず、テーマソング(ともきさん作)を熱唱!会場の皆さんも一緒に手拍子。一瞬にして会場の空気を淡路島色に染める技量に感服です。
淡路島アートセンターの活動の始まりから、島民との関係性の変化、諸問題、これからの課題など、メンバーそれぞれの角度から淡路島での活動を語ってもらいました。

「ingはとても大切」「今、何ができるのか」「やれると思ったらやれる、というかやっていく」「普段みなれた場所を再発見し、その良さを中の人にも外の人にも伝える」など、メンバーの熱い想いがどんどん伝わってくるようなお話がたくさんありました。会場の皆さんも、また同じNPOとしてカコアメンバーも大いに刺激を受けたのではないでしょうか。

(つづく)