ミーツ・アーツ・ミーティング2007 報告その2

それから第2部では、「まつやまアートフェスティバル開催ワークショップ」と題し、参加者自らがアートフェスティバルに参画すると仮定して、その役割を発見するというワークショップをおこないました。

役割は大きく分けて、①アーティスト②製作(プロデュース)③地域(場所やお金)としました。

2人1組となり、まず相手の観察をこめて似顔絵を描きました。
これが、かなり楽しい作業ですっかり和みムード。
充分にリラックスしてから、互いに問いかけ合い相手の特徴をつかんでいき、各役割に相手がどのくらい適しているかを検討していきました。
自分で自分を評価し役割付けをするのではなく、相手によって、自分のことを発見されていくという感覚はとても新しく、多くの可能性を含んだワークショップとなりました。

最後に、今でも強く印象に残っている素敵な話を1つ。
淡路島メンバーでボランティアリーダーの中田さんのお話に、淡路島アートプロジェクトと出会って、それまで、脱出したいと思う程、魅力がないと感じていた淡路島が魅力的になった。
「淡路島やるやん!」と自分の住む町が好きになった。というのがありました。
実感を込めていきいきと語る姿に、不覚にもスタッフであることを忘れ、おもいきり拍手を送ったのを憶えています。

みなさんは松山(もしくはご自分の地域)好きですか?
私は率直に言って、満足できる町とはとても言えません。
だから、何とか楽しい町にしたいと、いろいろやっています。
ですから彼女の話には、共感するところが多かったです。
彼女の話と、その話しぶりから、アートプロジェクトという取り組みが、単なる文化振興に留まらない、町を魅力的にする力を持っている、とてもクリエイティブで前向きな取り組みなんだとあらためて実感させられました。
これはいいですね!つまらない町が魅力的になるんですから。
やまぐちさん御一行は、みなさん共通して楽しそうでした。
アートプロジェクトの威力というものをまざまざと見せつけられた、そんな1日だったと思っています。

講師の加藤さん、やまぐちさん、それから淡路島の久保さん、中田さん、山口さん、土井さん、田久保さん、みなさん本当に熱い時間をありがとうございました。
また、長時間にわたるシンポジウムにも関わらず、最後までお付き合いいただいた参加者のみなさん、それから、合わせて全6回もの講義を受講されたカレッジ参加者のみなさん、最後に、事業運営に協力してくれたカコアメンバーのみなさん、本当にありがとうございました。

(Yoshiko&Miyauti)