開設1年目を振り返って その2

1年間の記録を作成していますが
特に感じたことは講演会記録をまとめていて
その内容の濃さ、深さに驚いたことでした

講演会の時は私は司会をしますので
皆さんの表情や全体の流れについて気を使うため
どうしても講演の内容に集中できませんでした
それでも保護者の皆さんのために開催しているものですから
仕方ないことと受け止めていました

しかし今回改めて講演のレジュメやスタッフのメモなどに
目を通してこんなに重要なメッセージが
あったのかと正直今更ながら驚いています

ほとんどの先生方に共通するものは
子どもをどうにかするのではなく
親自身がどう考えるのか
どう行動するのか
どう生きるのか
を真剣に考えるようにというメッセージだったようです

今、目の前の子どものことで一喜一憂するのではなく
子どもの問題を通して親自身が自らを振り返る
チャンスを与えられているのかもしれない
といった視点でした

確かに私自身も3人の子育てをしながら
親自身が1人の人間として
価値観や生き方を問われてきたような気がしています
でもそれは子どもが自立して親の元から巣立った後になって
やっと気づくようなことでした

今、子育て真っ最中の保護者がそんな風に
自分と子どものことを距離を置いて見つめることなど
本当に難しいことだろうと思います
でもこのような講演会に参加して
講師から貴重なヒントを得られたなら
少しはそのように意識を持っていくことも可能かもしれません

<母子草はあたたかそうな産毛に包まれています>