連合東京ボランティア・サポートチーム設立10周年記念報告会

3月24日(土)、連合東京ボランティア・サポートチーム設立10周年記念報告会が開催された。連合東京ボランティア・サポートチームは、1995年1月の阪神淡路大震災での現地ボランティア活動の中で、労働組合の社会的役割に気づき、大規模災害が発生したときの企業や労働組合、地域の防災対策の重要性を痛感し、「ボランティアの必要性」や「防災プロジェクト」の検討を行うことになった。
その結果、労働組合の新たな社会貢献活動として、ボランティアリーダーの育成のための研修を行うことを決定し、連合東京ボランティア・サポートチームが発足したものである。
以来10年。毎年10回の研修を重ね、研修の参加者は延べ約950名、そのうち研修修了者は約570名を数える。そして特色すべきはその活動であり、1998年の福島県大信村集中豪雨災害、2000年の三宅島雄山噴火災害と全島避難後の支援活動、2004年の新潟県集中豪雨災害、同年の中越地震、2005年の三宅島帰島支援、2006年の新潟県豪雪災害などにボランティアを派遣、被災地の支援活動に尽力してきた。その活動は、現地はもちろん、多くの人々から高い評価をえてきた。
同日の記念報告会では、青山佾明治大学大学院教授(元東京都副知事)が記念講演を行い、ボランティアリーダーとしても連合東京ボランティア・サポートチームの活動を称えるとともに、今後の活動への期待を述べた。
10年は単なる区切りでしかない。24日の翌25日早朝、能登半島沖で震度6強の大きな地震が発生した。大規模災害への備えとともに、いざというときの支援体制は労働組合だからこそ可能なところが大きい。組織的なボランティア活動は、当分は労働組合や生協などの大規模団体に求められることである。
なお、連合東京ボランティア・サポートチームは、東京災害ボランティアネットワークの参加団体でもある。そのホームページは以下を。
http://www.tosaibo.net/