発電所、とりわけ原子力発電所の事故の重大性について、原発立地の周辺住民以外はあまり認識していないのではと最近感じる。昨年秋以降、原子力発電所や火力発電所、水力発電所におけるデータ改ざんやトラブル隠しが次々と発覚したが、「臨界事故」という大惨事の可能性さえあった事故隠しについても、大都市の市民の何とあっけらかんとしたことか!? もう少し私たちは敏感になっていいのではないか。
ところで、さる3月30日に電力各社が経済産業省に報告した「総点検結果」は、「不適切と判断されるもの」の件数が原子力97件、火力148件、水力4273件(うちトウキョウ電力586件)、計4518件という膨大なものであった。
右の写真は東京電力の記者会見。

経済産業省のホームペーでは、電力各社の報告書の概要版しか見ることができないが、電力各社のホームページ上でその全文を見ることができる。市民の側も、発電設備や原発などに詳しい専門家やNPOのサポートを受け、分析・解析を行う力を身につけていくことも必要だ。
なお、経済産業省と東京電力の「発電設備に係る総点検結果報告書」は次にアクセスを。繰り返しになるが、経済産業省は電力各社の報告概要を、東京電力は概要とともに全文も見ることができる。

経済産業省
http://www.meti.go.jp/press/20070330006/20070330006.html
東京電力
http://www.tepco.co.jp/cc/press/07033001-j.html