この時期になると、桜の花の散るのが気になります。
毎年やってくる4月13日。
むかしわたしの子どもだった子が逝っちゃった日だから。
桜が満開を過ぎて散り始めていて、ひらひらと落ちてきた花びらがその子の顔にかかっていた。
生まれてからず〜っと病院だったので、そんなふうに外を散歩したことなんて、それが最初で最期だった。
それから毎年少しずつ桜の咲く時期が早くなって、いつも基準はその年の4月13日。
やっぱり今年ももう散りおわっている。
だから、今とても時間が早くなっていて、もうずいぶん前のことだと実感するのでした。
桜を見せてあげたいというのが夢だったので、その夢が叶った日でもあり、こんなことってあるのかと、この世のものとは思えないほど悲しかった日でもありました。。
桜の花のように短く、いさぎよく、跡形もなく消えていくこどもたちは、目に見えないとっても大切なことを伝え終わって帰ってゆくのでした。
合掌
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