新聞記事「自殺前に相談せず8割」より

日本では年間3万人、1日に90人が自殺しており
世界的にみても高い自殺率であるが
厚生労働省研究班により全国4つの救命救急センターで
精神科医が聞き取り調査した結果
自殺前に家族に相談は16,3%
友人に相談は8,3%
精神科医に相談は3,8%だった

米国の調査では自殺を図った人の20%が
その直前1ヶ月間に精神科を受診している
日本ではうつ病や心の病への偏見も根強いため
精神科への相談率が低いという

死ぬほどつらいことでも人に相談できない大人たち
いじめられても家族にも言えずに自殺する子ども達
根っこは同じではないでしょうか?

自分が困難な状態にあること
被害を受けていること
心の病であることなどを必要以上に
恥と感じてしまうのはなぜでしょうか?

それを恥とする世の中の視線があるからではないでしょうか?
命は最大の人権です
命の尊厳よりも世間への恥の意識が強いとすれば
人権意識がいかに根付いていないかということではないでしょうか?

子どもに命の教育をしようとか道徳教育をしようとか
いろいろ子どもへの働きかけが取りざたされていますが
大人の意識や状態が現状維持であれば
子どもにどれほどの影響力を与えられるのでしょうか?

<アネモネの花が咲きました>