en・coRe アーティスト会議

作品の流れをアーティスととともに、確認しあい、それぞれの記憶の深淵から真髄へむけて、軸が見えてくるための話をしました。
まずは、これまでのミーティングや、蔵での体験をもとに、担当の井戸さんによるレジュメと写真データをもう一度、みんなで見ていきます。
気になることや、やはりこれは使いたい、というアイデアをすくいとりました。
三津浜には海があり、魚がいて、水があって、など、その地域にシンプルに深くかかわるものをキーワードにし、エネルギーと記憶のサイクルを循環させる「ボリューム」について、今回話が盛り上がりました。

記憶が降り積もる経験と時間は、砂のようです。
そういった記憶にまつわる話をするうちに、三津浜の海の記憶は生活の海だという、アーティストの言葉が出てきました。
私はその言葉にひどく感銘をうけていました。
海は、ただ、懐かしいというだけではない、そこでの営みを実際に感じとれる場所なのではないか、と思いました。こういった、海に対し考えることは、初めてでした。
担当として、三津浜の昔の風景や、地図や、映像など、今のカコの地域のことをもっと知ることで作品により強度がでるような気がします。
アートは本当にいったいぜんたいなんなんだろうかと思うほど深いです。アーティストとともに話をしていくことで得たことばです。

もう一度、蔵へ行っ次回の打ち合わせを行うことになりました。

5月2日、水曜日。22:00からです。

kaid