GWは、いかがお過ごしですか? 暑い1日になりましたね。
本棚から、偶然見つけた本を 読んでいましたら、コーチングに 重なるところが
ありましたので、少し 紹介します。
「まわりみち 極楽論 〜人生の不安にこたえる 」
著者 玄侑宗久 朝日新聞社
以下、本文から 一部 引用します。
(7、聴くことの 功徳〜)
人は 素直に聴いているかというと、どうも そうではないんですね。
わたしたちは 結構「もう 聴きません。」という 態度をとっていますよね。
「誰それさんも 同じことを言ってた。」
「そんなこと みんな知っているよ。」
「いつも 同じ事を言うね。」
「つまり ・・ということだね。」
こんなのは 「わたしは、聴かれていない」という気分を 相手にもたらします。
こうした態度で、人は次第に 寂しさとかイライラとか、慢性的な怒りさえ、感じる
ようになります。
大抵、途中で 自分の価値判断を 加えてしまいますね。
しかもその結論は 決まっています。
自分が正しくて、相手が おかしいということです。
たぶん 正しさを競っているからだと 思うんですね。
だから 人の話が 聴けない。
ですから、自分も相手も、こどもはこどもで、お年寄りはお年寄りで、完全だと思うことです。
そこから 初めて、聴こうと言う態度が 生まれてくるんだと 思います。
そして、聴かれる事で、人は持っている完全さ、人間としての輝きを 取り戻すんじゃ
ないでしょうか?
「マンマ」「うん、マンマだよ。」
「綺麗な夜空ね。」「うん、綺麗な夜空だね。」
何かが 伝わりあっています。
少なくとも、会話が正しさを競う勝負になってないでしょ。
そして、それは この世の極楽の体験でもあります。
(引用、おわり)
わたし自身、大きくなって自分の考えを持つ 子どもたちと話をしていると、
価値観が大きく違うことに 驚きます。
でも、それは こどもの中では 正しいこと。 私の考えの尺度では量れません。
そこに こどものどんな思いがあるのか。
それを 大切にしたいと 思っています。
本文にあった「人間としての輝きを取り戻す」ために、こどもたちの輝きのために・・
聴くことを 今以上に 大切にしていきませんか?