先日もお伝えしたように、土曜日は向島学会の主催で、新タワー周辺のまちづくりに関するシンポジウムが開かれました。もともとこのシンポジウムは、明治大学や東工大などで、建築や都市計画を学ぶ学生が向島で行う実習のため、導入部分として開催したものです。区役所や新タワーの会社が開催するアセスメントなどとは性格が異なるものなので、特に目新しい情報の提供はなく、残念ながら少々盛り上がりに欠けた面もあったかもしれません。舌鋒鋭い向島学会の面々も、いつもに比べて、ちょっと控えめだったかも。むしろ、熱心な学生たちの質問の方が光っていました。
「観光と生活って、本当に両立するのでしょうか?」
「ぼくらの提出する意見を本気で聞いてもらえるのでしょうか?、やっぱり最終的には、あちら側の考えで進んでしまうのではないでしょうか?」
学生の率直な意見に押されて、パネラーの方々が思わず苦笑する場面もありました。
ともあれ、お忙しい中ご参加いただいたパネラーの皆様、ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。なお、当日のシンポジウムや意見交換の模様は、また後日、向島学会のホームページ等でご紹介する予定です。
ちなみに現代美術製作所では、7月28日の学生発表の中から1チームを選び、「現代美術製作所賞」を出すことにしました。賞品として、10月20日から28日の「向島芸術計画2007・成果報告展」での、パネル展示の権利を授与します。ちょっと、ありがた迷惑かもしれませんが・・・。ともあれ、彼らからどんな提案が出て来るか楽しみです。まっさらな目でまちを見て、良く考え、心のこもった提案をして欲しいと思います。(曽我)