コミュニティビジネスでの起業が盛ん。
そもそもコミュニティビジネスって何だろう?
営利を目的とせず地域の課題を地域内で
解決する地域密着型の起業といわれるけれど、
それって具体的にはどういうこと?
中央区にある、株式会社オスビーを紹介します。
(NPO・えん 会報「万里夢」30号より)
■ きっかけは夢 ■
核になる人がいて、その人を介して人が繋がり、
コミュニティが生まれ、事業が始まる。核になった人は河本佳子さん。
(株)オスビーLAS(ライフ・アクティビティー・サポート)の社長その人だ。
3年前の2003年8月、仲間と出かけた旅行でのこと。
河本さんが夢を語った。
「家を建てて、1階はみんなの溜まり場的なカフェにするでしょ。
2階は女性専用クリニックにして、3階は子育て支援や住居にするってどう?
複合施設のような家を建てたいなあ」。
河本さんは実現への遊び心から文書化し、
オスビー・ライフ・アクティビティー・サポート(略称OLAS)という団体を立ち上げる。
『あなたの人生を豊かに実らせることを応援する活動を始めます』と
書かれた文書には活動計画として、
憩いの場の提供—サロン・デ・オスビー、IT活動の支援、子育て支援の場の
提供など8つの活動が列挙されている。
事業を展開するにあたり『企画に賛同する人 一口10万円』で資金を募った。
調達資金目標額は1千万円。当初は2千万だったのを半分にしたのだとか。
<創業心得1:事業を始めるときは目標は高く!>
『5年という期限つきで見直す。状況によっては元本の保証は出来ません』という条件で会員を集め10人の会員で総額1千万円の資金が集まった。
<創業心得2:責任説明ははじめにきっちりしておく>
実際に目標額が集まって河本さんも正直びっくりしたようだ。1千万円の資金を明確化するために株式会社を立ち上げた。