Dracoの独り言(vol.63)「親父の会Ⅱ」

前回の独り言で紹介した親父の会ですが、今回はその続編です。
あの総会でもうひとつ提案したことがありました。
それは、子供たちに田植えから餅つきまでを体験させたいという提案です。
この地域は団地と田園が共存している地域で
小学校の近くに休耕田もあります。
それを利用して田植えをすることができないかという提案です。
しかし、なかなか良い返事がもらえません。
理由を聞いてみると、お金が絡むこととのこと
休耕田と言っても実は減反に協力しているということでお金がもらえるのです。
もし、ここを水田として利用すれば協力金はもらえなくなります。
それだけではなく、水利組合が絡んできます。
水田の水は、その田んぼだけでなく、下流の水田にも影響を及ぼすため
簡単に水を使わせることができないというのです。
水田で何か事故を起こして、水質が悪化すれば収益にかかわる一大事です。
それだけの金額を保証できるのか?というのです。
現実の厳しさを感じました。
夢だけではご飯は食べれないのですね。
しかし、こちらにも言い分はあります。
お米の質そのものは以前に比べ格段に向上しているのに
なぜ、減反をしなければならなくなったのか?
美味しくないから米離れが進んでいるというのではないはずです。
それは、お米の有難さや水田の大切さを知らない子供たちが
増えたからではないでしょうか?
だからこそ小さいときから水田や米と触れ合う機会を
できるだけ設ける必要があるのではないでしょうか?
少し話がそれるかも知れませんが
私は食事のとき絶対にご飯粒を残しません。
出されたものは一粒残らず食べます。
それは学生時代にお米の栽培がいかに大変かを学んだからです。
この事業は今年は無理でしょうが、将来的には実現させたいと考えています。