毎日新聞の取材を受けました

開催は7月ですが、早くも「もとまちアート・ウォーク」の件で取材を受けました。名義後援依頼を送った毎日新聞からで、街でアートをするということの重要性について説明しました。明後日は「本町通りまちづくり研究会」事務局長のインテリア工房ながいさんにも取材を行うそうです。

商店街に代表される「まち」は、単に人が生物として生き長らえるために必要なものを経済活動を通して交換するだけの場ではありません。むしろそこからどれだけ遠ざかれるかが、「まち」としてのレベルではないかと思います。
よく言われるように、今、地方は捨て置かれた状態にあると思います。私が関わっている塩竈や東鳴子もその例にもれず、たいへんな状況にあります。しかし本当に皮肉なことに、そうした捨て置かれた場所が逆に(「アートでもいいから」と)アーティストを受け入れ、アートを育む、いわば文化的な「先進地」となっているように思えるのです。
「先進地」というのは、世界的に有名な作家作品が見られたり、何十万人もの観客を動員するプロジェクトが行われる場所という意味ではなく、逆にその土地に根ざし、その土地のことをよく知っている人が、自分たちでできることから始めようと手さぐりで始めた何かが受け入れられる場のことで、それは評価も定まらず、それどころか明日にもつぶれてしまうようなものかもしれないけれど、おもしろそうだからまずやってみようと思う気持ちをおこさせる場所、そういう気持ちを受け入れることのできる場所のことです。
塩竈や東鳴子には、そうした「文化」があると私は思います。