愛媛県上勝町ゼロ・ウェスト(ごみゼロ)宣言

第15回環境自治体会議うちこ会議の初日(5月23日)の全体会議に、パネラーとして参加した愛媛県上勝(かみかつ)町の笠松和市町長は、上勝町が21世紀の目標として取り組む「環境倫理に基づく『持続可能な街づくり』」について報告された。
それは下記の「ゼロ・ウェスト宣言」に基づく、発生抑制を重視した環境政策の推進である。具体的には次の6点に集約されている。
① ごみの34分別(2020年にごみゼロを目指す)
② 自然エネルギー導入によるCO2削減
③ ブナ原生林の保全
④ 森林農地適正管理条例の制定
⑤ 上勝町自然体験学習研究会の活動
⑥ 地域景観の整備

上勝町ゼロ・ウェスト宣言
未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言します。
1 地球を汚さない人づくりに努めます!
2 ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします!
3 地球環境をよくするため世界中に多くの仲間をつくります!
平成15年9月19日 徳島県勝浦郡上勝町

なお上勝町は、毎年「上勝アートプロジェクト」を開催している。「里山の彩生」「アートが森の中でこだまする」という言葉をキャッチコピーに、5人のアーチストの作品が設置されることになるほか、さまざまなイベントが繰り広げられる。今年は10月27日(土)から11月4日(日)が主催事業の日程となっている。上の写真は5人のうちの1人、たほりつこさん(東京芸術大学教授)の作品である(上勝町ホームページに掲載)。