櫻ヶ岡中学校の中平です。美術部は今、9月の文化祭での出展に向けて個人制作をしています。その活動の中、2年生の女子部員がこんなことを私に尋ねてきました。「先生、美術部を有名にするには、どうしたらいいんですか?」面白い質問をしてくるなあと思いながら話をしていると、すでにこの生徒は、学校を使っての美術製作についてたくさんのアイデアを持っていることがわかりました。「学校の壁に絵を描きたいんですよ。でも描けないですよね。」私は、「できそうもないことを実現することが、有名になる近道だ。できそうもないアイデアをいってごらん。」すると、生徒の口から、教室をアートで変化させるアイデアが次から次へとあふれてきたのです。
「教室の中全部が光る紙で覆われ、ギラギラしている。」
「教室の床や壁に、渦巻き模様がたくさん貼り付けてあり、君の悪い雰囲気にする。」
「動物の体の模様の拡大図がたくさん描いてあり、教室の中央には本物のヒョウや象がいる。」
「花の中央部分を大きく拡大して絵で描き、その花の実物が教室の中央に置いてある。」
「制服やジャージを使ってドレスや別の服を作って展示する。」
「壁や床を全部黒で縫って、カラフルな水玉模様を描く。」
「弱肉強食や、一石二鳥など四文字熟語をテーマに作品を作り展示する。」
「ハイヒールが教室の床にいっぱい並べられ、その中にハイヒールの絵と自分たちが作ったにせもののハイヒールを混ぜておく。」
「真っ暗な部屋に真っ黒いものを置き、「あ、触っちゃった」とか言って楽しむ。」
最後に、生徒は、「これって、おもちゃ箱とか、アリスの不思議の世界だよね」と言っていました。恐るべし、中学生!!