先週土曜日から、品川監督率いる撮影チームが、いよいよ向島のまちの中で短編ビデオ映画『セクション1-2-3』の撮影をスタート。初日は隅田川沿いの首都高速の高架下や、向島七福神のひとつとしても有名な、白鬚神社の境内、そしてその周辺での撮影などを行いました。写真は、終戦直後に建てられたアパートのひっそりと建ち並ぶ路地で、颯爽とスケート・ボードで滑走する出演者たち。
ちょうどその脇では、建物の一棟の解体が進んでいるところでした。
「昔っから見ているから、無くなっちゃうと思うと、なんだか寂しいわね。」
通りかかった地元のお年寄りから伺った話では、昭和30年代の始め頃、このアパートに生活するのは、まるで夢のようだったとのこと。外から帰ってくると、土足で階段を上ってアパートに入るという生活そのものが、モダンな感覚で、まだ珍しかった頃の話です。(曽我)