第6回連続講演会 「親子関係と不登校」植田宏樹氏(秋川病院副院長・精神科医)

子どもが生まれた時から思春期までのこころの発達を
順を追ってわかりやすくお話されたので
お子さんの年齢に関わらず
参加された皆さんにはそれぞれに実感が持てたようでした

先生が日頃接していて感じられることは
家族に「かくあるべし」という価値観が強すぎる場合に
子どもがつらくなるように感じるので臨機応変も大事

特に不登校の対応としては広い視野で子どもを支援し
本人の心の成長をあたたかい無関心で見守り続けるよう
お話されました

・・・・・わたし達にとってあまり身近ではない精神科医
敷居が高いと感じたり何を聞かれるのかわからない不安
そういう世間一般の素朴な先入観が増幅されると
冷たい偏見や差別意識につながる恐れがあり
本来必要なはずの診断や治療を受けられない場合が
あることでしょう

植田先生はそういう風潮に対して
身をもってメッセージを伝えておられるようにみえます
ふっと全身の力を抜いて肩にも力が入っていません
緊張感のない飾らない表情
体全体からじんわりと伝わる体温
安心感って大事ですね・・・・・・・