6月8日に開いた6月例会は、中村記念病院 言語聴覚士の小池澄子先生から「高次脳機能障害と共に生きる方たちへのメッセージ」 と題してお話しをしていただきました。
当日使ったスライドをPDFファイルでお送りいただきました。7月13日の例会でお配りしますが、ご希望の方は「コロポックル」まで連絡ください。
高次脳機能障害の経験豊富な小池先生のお話は、少し難しい部分もありましたが、携わってきた具体的な事例を引き合いにされてお話しいただき、納得できる内容でした。
・昏睡状態から目覚めた本人は、胎児が育っていく過程をたどっている。育て直すことが家族で出来るリハビリテーション。青年期の発達の途中に留まっている人が多い。
・本人、家族ともに病気の受容までにはいろいろな過程をたどる。期間も3年〜10年とそれぞれ人によって違う。病気の前と比べるのではなく、新たに生きる力の獲得のための道のりが大切。
・病院から退院を促されることが多くなっているが、実は、病院も在院日数の締め付けがあって、数字等で改善値を示さなければ診療報酬が認められず、 大変な状況にある。
・リハビリテーションとは、機能訓練回復ではなく、人間としての権利・名誉回復である。