これからもがんばることが恩返しです。

6月の初めごろから、今のいま迄、キャリア教育の取材先探しだ〜、取材だ〜、
またまた取材先探しだ〜、打ち合わせだ〜と、翻弄されていて、
ようやく、ほかの事業の準備に手をつけようと思った20日の午後のお話です。

ひと段落ついたからといっても、他の事業が後から後から襲いかかってくる私たちのお仕事。
団体のライフワークの一つとして長年行っている、北九州市ムーブとの共催事業「父と子の食育講座」のうちあわせを、そろそろしておかなくっちゃね!と、講師の先生に連絡を入れたのでした。

3年前から夏の定番になってきた、北九州の地産地消を広めることと、親子に日本の和食の良さを知ってもらおうと始めた講座。
2年前から日本の伝統食も入れようと味噌作りをやっています。

講師の先生は、北九州市で農家のお母さんたちが集まって活動している
“ひまわり農産加工グループ”の代表をつとめる井上恭子(みちこ)先生。
私の母より2つ上の、お母さんみたいな方でした。
何故、でしたなのかというと、ここからが、とてもショックなお話ですが、
連絡を入れても電話が通じない、
いつもなら、旦那様が電話に出て、「今日もムーブのほうに行っとります」なんていわれるのですが、留守番電話にもなっていません。
「留守のときはFAXしておいてね」と毎回言われている私は、いつものように打ち合わせはいつにしましょうか?という趣旨ののんきなFAXを送ったのでした。

そして、ショックな電話は、夕方そのFAXを送ったあとにかかってきました。
「井上恭子の親戚のものですが、樺嶋さんですか?」
「はい、いつもお世話になっています。」
「FAXありがとうございます。実は、お知らせすることがありましてお電話させていただきました。叔母が3日前に亡くなりまして・・・。」
「え〜っ(%ショック女%)?(しばし絶句)」
「生前はお世話になり、ありがとうごさいます。」〜〜以下略〜〜

自分でも、あまりのショックに何と会話したのか、あまり覚えてないのですが、
大腸がんだったこと、去年の講座の前に入院されていたのも、実はそのせいだったことがわかりました。
5月に電話で話したときは、すごく元気にされていて、
「今年もがんばりましょうね!」と言っていただいたのに・・・(%涙%)(%涙%)(%涙%) 

とても意欲的な方で、農業は男女共同参画の最たるものと、各地で活動の報告をされたり、地域の委員を色々なさっていて、いつも飛び回っておられました。
また、食育の大切さを子どもたちにもっと伝えていこうねと、小学校での総合学習のゲストティーチャーをつとめられたり。
次はお箸の持ち方からちゃんと教える講座にしようとか、アイディアも豊富な素敵な方でした。

驚きと、ショックで一晩落ち込んでしまったのですが、
これからも、私たちの活動の中で、井上さんの想いを自分たちのミッションにプラスして、親子に伝えていくことが、一番の供養になるのかもしれないと認識を新たにしました。

もっと、いろいろ教えてもらいたかったのですが、本当に残念です。
心からご冥福をお祈りいたします・・・(合掌)。

いつも生きた教材を持ってきてくれた井上さん
お父さんの好きな枝豆は大豆なんだよと説明してくれました

ていねいに、調理のコツを教える姿

昨年の講座で参加者にプレゼントしてくれた枝豆
我が家では格好の夏休みの宿題として成長してくれましたが台風で収穫はできませんでした(作物が自然にはかなわないことを子どもも身を持って知ったようです)