今年4月に来日したサティシュ・クマールさん東京での講演を2つまとめたものが、ブックレットになりました。講演の中で、日本人は働きすぎ。今は戦後の60年代ではないのだから、週3日パートタイム、3日は社会活動に、そして最後の1日は、あなた自身のために使って、というメッセージが印象的でしたが、ぜひみなさんにオススメしたい1冊です。
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インドに生まれ、9歳で出家してジャイナ教の修行僧となったクマールさんは、ガンジーによる社会変革の思想に触発されて18歳の時に還俗。
やがて平和と核兵器の廃絶を祈願するため、2年半かけて世界を行脚した。1973年、イギリスで「スモール・イズ・ビューティフル」で知られる経済学者E.F. シューマッハーと出会い、ともに雑誌「リサージェンス」を刊行、シューマッハーの死後、仲間とともに「シューマッハー・カレッジ」を創設した。以来、クマールさんを中心とする「リサージェンス」と「シューマッハー・カレッジ」は、エコロジーと平和に深い関心を寄せる人々にとって、なくてはならない知の広場となっている。(辻信一)