先日中学校に行った話は書きましたが、その時に先生が「はい、何か質問ある人?」と困った顔のこども達に折角だからと質問をふりました。
その時出た質問が、この仕事をやっていて楽しいことと、この仕事をやっていてしんどいことでした。
すごくベタな質問ですが、中学生なりに必至に考えたんでしょうね。
そのとき「楽しいことは障害をもった人と一緒にいたら上手くコミュニケーションがとれなかったり、こうしたいのにちがうことになったりすることはいっぱいあるんだけど、いろいろしゃべったり声をかけてるうちにピタッとわかりあえることがあるんだよ。その瞬間はどうにも楽しいね」と答えました。
話は変わって。
最近はトシのせいもあってガイドに出る機会はうんと減りましたが、それでも人手の問題もあり思い出したようにヘルパーとして入ります。
実際、ガイドヘルパーの行動としてある目的地を決めて依頼されるものもあれば、そういったものはなしにある程度こちらの自由に任される場合もあります。
先日は時間もそこそこあり遠出もできる状況でしたし、何よりボク自身が「海」が見たくて保護者の方と一応相談し天保山に行きました。
はじめてこどもと二人で乗った大観覧車は今まで夜しか乗ったことのなかったボクにはあらためて新鮮な気分にさせられましたし、何より海を見ようとこどもを『誘導』して船着き場まで引っ張っていきました。
(楽しくないかもしれないな〜)と思いましたが、意外にはまりました。いっしょにコンクリ階段に座って海と船をしばらく眺めていました。
いつもとは違った場所ですごす彼の目や心には何が映ってるんだろう、そんなことを考えながらふと、「あっ今、彼とシンクロ(同調)してるな」と感じました。
この状態をあのときの中学生に見せてあげることができればもう少し伝わるのにな・・・。
まぁそれは無理な話で、船が来るまでもうしばらく二人で海を眺めていました。
仕事で役得をしてしまいましたがたまには許してもらおう☆
粟津