昨夜、私の大学時代の親友が うちに泊まりにきました。
彼女は 3人の子育てをしていますが、まん中のお子さんが
障害をもっており
検査のために 東京へ 来ていました。
夜、数十年ぶりに ゆっくり 話をした中で 障害のあるK君(高3)の
体験が心に残りました。
少し紹介します。
一人では出歩くことができないで、毎日 車いすのKくん。
高等学校へも 毎日 お母さんが 車で送り迎えを しています。
学校の階段をのぼる時は 友達に 手伝ってもらいます。
お母さんは いつも Kくんと 一緒でした。
小さい時から ず〜と K君が 「実現したい」と 心に思っていたこと、
ずっと 心の中で あたためていたこと、
それは お母さんの助けを借りないで、自分の力で どこかに
出かけることでした。
Kくんには クラスメートの仲良しの友達 Yくんが いました。
K君がいる所に Y君は いつもいてくれて、車いすを押したり
時には 体を抱えたり、サポートをしたり、冗談を言い合う 親友でした。
ある日 K君の1つの夢が実現する日が きました。
友達のY君と2人で 行ってみたかった秋葉原に 行く事になったのです。
お母さんは 首に衝撃がかからないで、Y君は 本当にしっかり 見てくれるだろうか?
もしも、何か あったら、本人だけでなく、友達も 傷つけてしまわないか・・・
心配が たくさん 頭をよぎったそうです。
そして 2人を送り出しました。
朝から出かけて、昼には 戻ると思っていたら、まだまだ。
2人は 秋葉原の街で いろいろ PCショップや カフェや 行きたい場所を
楽しんで 帰ってきました。
それが 体験の土台になって、それからも 2人は お母さんがいない
お出かけを 楽しみにするように なりました。
Kくん、心が ときめいた時間だったことでしょう。
どれだけ たくさんの事を味わって 感じて 心豊かな気持ちに
なったことでしょう。
高校3年生、18歳ですから 一番 親から巣立ちたい年頃です。
18歳って そういう年齢・・・息子のことと かさなって、すごく納得しました。
チャンスをつくってあげたこと、良かったな〜と 思います。
これからのK君の人生にとって、1つ自信がついたことでしょう。
やれば できるという事。
その経験のあと、K君のお母さんは こう言いました。
「わたしの方が 子離れをしなきゃいけなかったのかも しれない。
それに、友達のY君は うちの子が 障害児だから、とか そんな気持ちで
かかわってくれてるんじゃ 全然ないの。
お互いに話をするのが 好きで、楽しんでるだよね。
K君は Y君が好きだし、Y君は K君が好きで、だから一緒にいるんだよね。」と。
障害がある、ないにかかわらず 友達がいるって すてきだな〜
気持を許して 話ができる友達って いいな〜
そんな事を 感じました。
これからも K君と お母さんを 応援したいと思います。