Nプロジェクト〜長野市中学校教科会美術部会@信濃美術館

櫻ヶ岡中学校の中平です。暑いですね!信州もとても暑いです。しかし、信州は美術教育でも熱いです。今日は、長野県信濃美術館講堂にて、長野市内の中学校美術教師が25名ほど集まり、研修会を行いました。毎年恒例なのですが、今年は内容が濃いです。前半は、長野美術専門学校の小林校長先生が来られ、「デザインの現場」と題して講義をしてくださいました。われわれ美術教師が知っていそうで知らない「デザイン」。そのデザインについて、事例を交えながらお話しをしてくださいました。アートと共通する点と、全く違う点。たとえば、デザインは結果が全てであるということなど。小林校長先生には、とがびのパンフレットやポスターつくりで特にお世話になっています。
 その後、長野ソーシャルネットワークSNSや、nanatなどで活躍中のデザイナー相澤さんのお話しも「デザインと社会性」ということについて面白かったです。

長野美術専門学校ホームページ
http://www.n-bisen.ac.jp/

第2部は、美術館のロビーと展示室で、対話型鑑賞メソッドを学びました。講師は、千葉県・川村記念美術館学芸員の林寿美氏。アメリアによる対話型鑑賞法を忠実に実践されている第一人者です。モナリザや、白馬の森など3種類の絵画を見て、先生方が鑑賞をしました。やっぱり、対話型鑑賞法で鑑賞すると、他者の意見が刺激になり、自分自身の発想が広がっていくことが、自分自身で確認できます。また、1つだけを鑑賞するのではなく、2、3の作品を鑑賞することにより、はじめはなかなか発言できなくても、次発言してよろうという気持ちになりますし、逆に、3枚目では落ち着いてじっくり見るという気持ちになることができます。
「美術やアートはドラマチックなんだろうか?」と私自身悩んでいたこともありましたが、まさに、この対話型鑑賞の時間には、わくわく、悲しさ、驚き、発見、自身、変貌など様々な感情や気持ちを通過することができました。これがまさにドラマチックということなんだろうと思いました。
 この研修会の終了時には、平成20年度企画している「Nプロジェクト〜ながびアートプロジェクト2007」の企画プレゼンテーションも行うことができました。夢が広がる研修でした。
川村記念美術館ホームページ
http://www.dic.co.jp/museum/