新文芸坐「軍旗はためく下に」

戦後62年の今年はいつもより戦争特集などの
企画が多かったように感じたのは私だけでしょうか

昔なつかしい池袋新文芸坐では
終戦の日 特別企画 2007
<第1部> 映画を通して戦争を語り継ぐで
「軍旗はためく下に」を見ました

深作欣二監督といえば「仁義なき戦い」
「バトルロワイヤル」など有名ですが
反戦映画も迫力ありました

敗戦の色濃いジャングルの中での極限状態
食べ物の奪い合い、餓死、人肉食い、リンチ
敵前逃亡、捕虜処刑、上官殺し、脱走、
軍事裁判、遺族年金など

これでもかというすさまじいシーンの連続に
圧倒されて逆に目を背けることができませんでした
これでも恐らくは戦争のごく1部しか
描かれていないのだろうと思いました

平日の昼間のせいか見に来ているのは
白髪の年寄りばかりで残念

同じような反戦映画で新藤兼人監督の
「陸に上がった軍艦」は渋谷のユーロスペースで
上映され「ぴあ」のベストテンにも入っていました
やはり若者には池袋より渋谷の方が
行きやすいのでしょうか

戦争は死にゆく年寄りより将来ある若者に
見てほしいと監督も思っているでしょうね
戦争は過去完了ではなく今もありますから
元気で働き盛りの若者には他人事ではなく
当事者意識でもっともっと見てほしいと思います

<第2部>追悼 社会派の巨匠・熊井啓も
引き続き上映しています