心はどこへ行こうとしているのか

大澤真幸・町澤静夫・香山リカ(マガジンハウス)より

*他の多くの学問と違って社会学の場合は
 自分自身も学問の対象であるというところに
 重要な特徴がある

*少子化、教育投資、母子密着・・・・・
 母親にすべて守られているから
 外に出たら傷つきやすい子になるのは当然である

*母親が父親に期待せず子どもに期待する
 子どもを特別視して育てていくと
 母親にマインドコントロールされ
 万能感を植えつけられてしまう
 (自己愛性人格障害)

*社会や共同体の全体性が見えないと
 自分がいてもいなくても同じではないか
 自分は必要とされていないのではないか
 という感覚が強くなってしまう

*親子のすれ違い・・・・
 親が肯定しようとすることと
 子の側にある欲望がまったく整合しない
 ある点で肯定されているのに
 承認されているとは思えない

*昔あった世界を呼び戻そう・・・・
 昔あったことが捨てられてきた棄却の必然性
 トータルな社会変動の1部としてそうなったのだ
 新しいやり方を確立する方が現実的

*誰でも相対的に挫折している
 すべての人は挫折の中で生きている
 そして何とか挫折を処理している
 
<ケイトウの花が咲いています>