江東区ではおなじみのケーブルテレビ、ベイネット(東京ベイネットワーク株式会社)。今回は、NPO・えんが塩浜にある放送センターに訪問取材(本社は東陽町)。江東区を本拠地とするスポーツチームを紹介している番組の制作を担当している女性にお話を伺う。
ベイネットには、江東区の情報を中心にお届けする自主編成コミュニティチャンネル「夢チャンネル9ch」があり、自主制作番組としては、現在6つの番組をもっている。自主制作番組の制作に携わっているのは4人(リポーターや出演者等は外部プロダクションを利用)。このメンバーで6つの番組を制作している他、中央区のコミュニティ情報を届けるチャンネルの番組も制作している。自主制作番組の1つである「ベイネット・アリーナ」は、江東区を本拠地とするプロバスケットチームやバレーボールチームの試合や活動、選手の素顔を独占取材し、その面白さを伝えている10分間の番組である(1日に5回放映、週35回放映)。
1つの番組を作成するのに、企画・構成・撮影・編集・演出という工程があり、10分の番組を作成するのに、取材日を含めると4〜5日かかる。この番組の場合は、企画会議と撮影は皆で行い、構成、編集、演出は宮本さん(20代前半、女性)が行っている。
宮本さんは、専門学校を卒業後、番組作りに興味があってこの業界に入った。ベイネットには1年半前に入社し、初めの1ヶ月間でパソコンの操作などを覚え、すぐに番組制作に関わるようになる。スポーツチームの取材では3台のカメラを回すため、彼女も撮影をこなす。
「地元にスポーツチームがあることを知ってもらい、地元に関心を持ってもらいたい」。視聴者に楽しんでもらうために一番気をつけていることは、場面の切替え時に違和感が生じないようにすること。また、テロップやロゴに工夫を入れたり、ダンクシュートなど迫力のあるシーンを盛り込むなど、視聴者に楽しいと感じてもらえるような、あきさせない構成を考え、編集を行っている。バスケットチームの試合会場で、番組の感想をファンから直接聞くことができたり、番組をきっかけに試合を見に来てくれる人がいたり、番組を見ている子どもから質問が来たりするのがとても嬉しいと語る。
男性3人と女性1人のチームワークによって、番組は制作され、ベイネットに加入している約22万世帯に、『コミュニティ』情報が届けられ、親しまれている。(取材・まとめ:小星/2007.06.13取材)
写真;編集作業中
コラム:
「いつ」起きるか分からない地震などの災害に、東京ベイネット株式会社では、
“放送局”として備え、様々な『安全・安心ネットワーク』を築く取組みをしています。災害に備えた放送協定を江東区と結んでいる他、9月から「緊急地震速報システム」サービス(気象庁からの地震情報を元に、ベイネットが江東区・中央区の地震予測を行い、ケーブル回線を通じて届ける)を開始します。