重信川周辺には130もの泉が点在しているそうです。
有名な所では『杖ノ淵公園』や『福徳泉公園』のように整備された場所に今尚湧き出る泉たち・・・。
それから今は利用されていないけど、昔から水不足に悩まされた松山ならではの、地域の人の手によってつくられた泉たち・・・。
今回はその中で伊予郡砥部町にある『赤坂泉』へ行ってきました。
とてもきれいな水でしたが、残念ながら『遊水禁止』の看板が!
ところが地元のおじさんがいきなり水着姿ですいすい泳いでいるではありませんか?
パンフレットを見ると浮き輪までもって泳いでいる家族ずれの姿がいっぱいなのに?
きっとこの泉にもいろいろな歴史があるのだろうと、空想をしつつ、私たちは服のまま足だけ水につけることにしました。≪佳穂ちゃんは肩まで水につかっていましたが・・・)
この泉ができた歴史を紐解くと、1771年夏、釣吉村(現在の松前町)で起こった大干ばつの際に水騒動となり、地元の庄屋だった阿部万左衛門が1781年に完成させたのがこの泉。湧き水だけでなく、重信川の川底に設けられた集中暗渠から堤防の下の樋を通して伏流水を集めるという取水方式をとった、珍しい『流式泉』だそうです。