淡路島の南端に浮かぶ沼島は漁師の町です。そのためか、運搬手段には押し車が使われます。船着き場から自宅まで、漁を終えた漁船から自宅まで荷物を運ぶために使われます。その押し車の種類はたくさんあり、デザインも様々ですが、ひとつだけ統一されたデザインがあります。深さの浅い木の箱に車輪を取り付け、木の箱から斜め上方に取っ手が取り付けられている。極シンプルな出で立ちです。木の箱は多分、魚を入れるトロ箱が最初の始まりだろう。車輪は船を陸揚げするときに使う台車の車輪を代用したのだろう。箱の比率に似合わない大きさのものが取り付けられています。街のあちらこちらにその押し車は大きさを変え、色もバラエティーにある。自動車が限られているため、いまだにそれらは重宝されています。押し車を付いている風景はのどかです。自動車に脅かされる社会ではないからでしょうか?
おばちゃんと押し車の制作参考のため、撮り貯めた押し車の写真から沼島を考察してみました。