(%くもり%)
先日(9/20)、「活動弁士の世界へようこそ」と題された、区財団の生活工房「トークサロン」に参加することができました。活弁35周年の澤登翠さんが、なかなか見る機会のない無声映画の世界、活動弁士の世界を、日本映画の創生期からの歴史を交えて講演(講義)。映像保存再生を考えるいい機会でもありました。
8月に開催した「ホームムービーの日」参加プログラムで上映した8㎜フィルム作品も、撮影・制作後にBGMや解説・ナレーションがついたものがありますが、いくつかは無声(サウンド無し)でした。その時に重要になったのは、映し出された映像を見ながらの解説や思い出話しでした。その話芸によって映像が生きる生きないことがあります。印象がかなり違うのです。
活動写真興行では、映像と楽団と弁士の三位一体で、客はそのライブ感を楽しんだようです。海外では、その合理主義からトーキー映画が早く普及したようですが、古典や紙芝居も含めた日本文化の土壌は、独特な興行方法を育んでいたようです。
上映など映像再生において、今後考えるべき点だと思いました。
また、映像文化が絵画に始まって写真を経て、動きを得た映画(活動写真)となって100年。CG・VRやインターネット技術で映像文化がどう進展するかを占う上でも、活動弁士澤登翠さんのお話しに感謝したいと思います。