8月31日は、「いろは」でラーメンを食べ、感覚ミュージアムに戻って館内を見学した後、地元の唯一の中学校である鳴子中学校美術部を訪問しました。
出迎えてくれたのは美術科の藤島先生と美術部員約20名。みな、自身の作品を手に、湯治アーティストを興味津々でながめています。
「じゃあまずは美術部員の自己紹介を」ということで、美術部のみなさん、ひとりひとり自己紹介しながら、今現在制作中の作品を見せてくれます。
ところでこれがどれもうまい。技術的にだけでなく、ひねりがきいていたり、えも言われぬ味があったり。
湯治アーティストのみなさん、作品を見せられるたびに「うま〜い!」「俺よりずっとすごい」「あんなの描けない」と口々に完敗宣言。美術部のみなさんも当惑顔です。
今度はアーティストが自分のやってることを紹介する段になり、毛皮つかってこんなのをつくっています、とか、紙ねんどでれんがつくってます、とか、木を彫ってますとか、説明をはじめますが、今いちピンときていないよう。
そこに現れたのが、朝5時に千葉を出てやっと到着したというパフォーマンス・ユニット「あらら。」のドラマー・坪井さんとピアニスト・増田さん。
「僕らは即興をやってます」の説明に「?」 坪井さん、黒板にきれいな字で「即興」と書きます。で、これを口で説明しようとしますが、ますますわかりません。
やがて生徒さんのひとりが、「見せてもらえないでしょうか」
みんな輪になって坪井さんを囲みます。坪井さん、ペルーの楽器「カホン」を取り出し、その上にまたがるといい調子でたたき始めました。
「じゃあ、みんなの知ってる曲やってみよう。」
すかさず増田さんがピアニカで応じます(ちなみに増田さんは後日のパフォーマンスのときもそうでしたが、リクエストすると必ず違う曲を弾いてしまいます)。